大鰐町散策/湯巡り 公衆浴場若松会館

風前の灯となった公衆浴場をご堪能あれ

開湯800年の歴史を持つ大鰐温泉には、日帰りで入浴を楽しめる湯も点在します。とくに、レトロな街並みにとけ込み、町の皆さんの憩いの場ともなっている公衆浴場は一見の価値があります。かつては大鰐町に多数点在していた公衆浴場ですが、現在は4つまで減ってしまいました。今回はその希少な公衆浴場のひとつ、「茶臼山公園」の麓にある「若松会館」をご紹介しましょう。

津軽の伝統的な公衆浴場スタイル

大鰐温泉駅から大鰐町中心部を抜け平川を渡る橋に差し掛かると、対岸右手に見えてくるのが若松会館です。年季の入った三階建ての建物は、一階部分が浴場になっています。入湯料は200円。そしてさらに休憩料200円を払うと二階部分の休憩室を利用でき、ここでお茶とお菓子をいただくことができます。大鰐地区の公衆浴場を管理する大鰐財産区の事務所も若松会館の二階にあり、改めてここが大鰐温泉の中心であることがうかがえました。

暖簾をくぐって入湯券を買い、脱衣場に入ると足裏に温もりを感じます。じつは脱衣場の床下には温泉を通したパイプが敷設されており、温泉の熱を使った床暖房として年中床を温めています。寒い冬にはうれしい心配りですね。

浴場は、中央に源泉かけ流しの長方形の浴槽があり、その周りカランが囲む津軽の伝統的な公衆浴場スタイルとなっています。お湯は大鰐温泉ならではのちょっと熱めのさっぱりした湯を堪能できます。

この写真は男湯ですが、じつは若松会館の来客は女性のほうが多いそうで、女湯は男湯よりも倍以上の広さになっているそうです。窓から差し込む日差しがやさしく、日中に入る温泉もたまらない雰囲気です。

こちらが若松会館の正面です。出入り口の壁にはパイプがあり、この中を源泉が通っているようです。そしてこの写真の中に、実は隠れ温泉マークが存在しています。

よく見ると、入り口にある屋根の下に温泉マークが隠されていました。温泉に浸かりに行きながらこの温泉マークもぜひ探してみてください!

休憩室に上る途中に見つけた鏡。この電話番号は若松会館の歴史を物語っていますね。

若松会館の番台にいらした方がとても気さくで話しやすく、快く取材に応じてくださいました。利用客の皆さんも話しかけてくださったりと、地域の心温かい皆さんが集まる若松会館の中で、ゆったりと時が流れる心地よさを満喫してきました。

(B)

効能

神経痛、筋肉痛、関節痛

泉質

ナトリウム・カルシウム塩化物・硫酸塩泉

営業時間

6:00 ~ 21:00
定休日/無休

アクセス

JR奥羽本線・弘南鉄道大鰐線 大鰐温泉駅より徒歩約8分
駐車場あり
所在地 青森県南津軽郡大鰐町大鰐59-1
電話 0172-48-4001

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